想い
「きもの職人や社員、
そしてお客さまのしあわせを掴みたい」
という想い。
そのために、九十七年続く『手わざ』の
独自技術を駆使し、
新たな時代と融合したきものの
価値を生み出します。
目まぐるしい時代に需要のある
オリジナルを追求し続けます。
「南商店」のこだわり
きもの生地は、社長自らが厳選した正絹(シルク)を使用した上質な生地です。正絹は、外観も着心地も最高級です。絹特有の高級感ある光沢や、吸い込まれるような鮮やかさは、見る人を虜にしてしまいます。加えて、キメ細かな繊維が幼い子を抱くように柔らかい肌触りを演出するのです。
その後、厳選した正絹を京丹後で別織。
一点一点打ち合わせを行い、丁寧に別織します。
最後に、職人の『手わざ』により色鮮やかに染色します。
こうして仕上がった「南商店」のきものは、他にないオリジナルの逸品となるのです。
「南商店」のきもの
私たちは、代々受け継がれる独自のきもの技術を持っています。この技術を現代に活かし、きものの新たな世界観と価値観を生み出すのです。日本特有の和の世界観を、現代で求められるモノと融合するものづくりをしています。
例えば、南商店オリジナルのきもの生地を使った「スマホケース」「PCケース」「マスクケース」「財布」「名刺入れ」など。
そして、今後も時代とともに成長し続けられる「南商店」であろうと思っています。
南商店の歴史
初代社長 南 治三郎が創業
昭和2年から続く「南商店」は、目まぐるしく回る時代とともに歴史を築き、皆さまと共に歩んできました。始まりは、私の祖父にあたる南治三郎が京都へ丁稚奉公したことです。その後、「南商店」を創業します。しかし南治三郎は若くして他界し、私の父である南保次が31歳で二代目社長に。
私、南喜晴自身は、飲食店など他業界も経験してさまざまな見解を深め、その後南商店に帰ってきました。そして、私自身が31歳になった際に「社長にならないか」と勧められ、三代目社長として南商店を継ぎ、現在に至ります。
現代への調和
社長となった1年目に「経営が困難な業界を変えたい、そして職人や社員を守りたい」という想いでファミリーセール(消費者販売)を開始。これまでは、呉服製造卸店がお客さまへ直接販売することはいけないとされていました。しかし業界を変えるため、この周囲の反対を押し切ったのです。初めは祇園のママや友人を対象に販売し、今では様々な方に南商店のきものをご愛顧いただいております。その後も、「きものに製造年月日を表記し、賞味期限を付ける」という呉服業界では異形を成します。これにより、在庫の削減とお客さまにより品質の高い出来上がり直後のものをご提供できるようになったのです。これは、飲食店で学んだ経験からできたことです。
こうして別業界や時代の見解から業界を変えようとすると、同じ呉服業界からは “異端児” 扱いされるようになりました。
しかし、これは悪いことではなく業界の変革のために必要です。そして、今となっては異業種で勉強させてくれた父に感謝しています。
これからも様々なうねりの中で、明確な方向性と商品構成を構築し、堅実にそして確実に前進いたします。